8・15 の日を思う(2)

 前のブログで “二度と戦争は行ってはならない” ために、戦争の実態の継承も大切ですが、戦争に至る真因を究明することも大事であると述べました。

 そこでもう一つ、“戦争をしてはならない” と言うのであれば、あの大戦中に “戦争反対” を叫び、弾圧や逮捕され殺されても、節を曲げず闘い抜いた真の勇者・闘士の行跡も、顕彰し学ばなければならないと思います。
 そうしなければ、また民族主義や全体主義の風潮に見舞われたとき、何もしなくて無関心であれば、権力の魔性の虜になり、誑かされ、国家の手段にされ、道具にされ、それで不幸にされるだけです。

 我が国では、戦争反対を叫び殉教した人たちのことは、殆んど知られていないようです。人数が少ない故か? 少なくても、立派な人格者の闘士がおれば、捜し出してでも顕彰すべきある。

 そのようにならないのは、正義の人がいても、マスコミをはじめ、それらに迎合する一般民衆は、それを称えようとはせず、妬み・誹謗し、無関心を決め込むのが関の山である。このような風潮が我が国では、多分にあるように思われる。
 結局、信念の人がいないから、そうなると思う。信念の人といえば、それは別して、宗教を信じている人のことである。
 我が国では、無宗教を自称する人が、あまりにも多い。外国人は、宗教を持ってないと聞いたら、ビックリするそうである。

 人類の幸福・世界平和を目ざし、生命滅失の戦争を阻止せんとする活動は、宗教家・宗教教団の一番に負うべき使命である。
 そうであるのに、戦時中、日本の宗教教団は殆んど皆、戦争に賛成し協力したのである。最後まで戦争反対を唱えて、中心者が逮捕され獄死したのは、創価教育学会(現・創価学会)だけである。
 確かに個人的には、キリスト教の牧師や日蓮宗の僧侶等で反対し、弾圧され・入獄した人はおります。しかし、その教団全体としては、戦争に賛成し協力しています。
 日本の宗教界は、伝統的に権力に媚び、その庇護を受け、民衆の抑圧に手を貸してきた歴史がある。

 その中で日蓮大聖人は、法華経の正義を説き、一切衆生の成仏即ち、個人の幸福と社会の繁栄を願って 『立正安国論』 をもって、時の幕府を諫暁(かんぎょう)されました。このことは必然的に、権力者の反感を買い、種々の大難となって迫害を受けた。
 『撰時抄』 に、「王地に生れたれば身をば随えられたてまつるやうなりとも心をば随えられたてまつるべからず」(287P) と仰せです。

  牧口会長は叫びました。「今こそ、国家諫暁の秋(とき)である。国家権力などは、恐るべきではない。しかし、大聖人の御金言、御予言は絶対であり、まことに恐ろしき極みだ。仏法の力によって、真に国家の滅亡を救い、人を救うことこそ、大聖人の御精神ではないか」
 牧口会長の決意は、烈々たるものであった。  (ワイド人間革命1巻・227P)

 戦時中の言論統制の中、牧口会長自ら率先垂範して、「軍国主義」・「国家主義」・「民族主義」 と対峙し、戦争反対を叫び、盛んに折伏弘教を敢行いたしました。
 大聖人の御精神を体して行動する創価学会は、軍部政権の弾圧を招き、組織は壊滅状態になりました。しかし、牧口会長・戸田理事長の トップお二人は、最期まで屈せず信念を貫き通し、牧口先生は獄中にて名誉の殉教をなされました。
 戸田先生は、体をボロボロに傷めつけられましたが、「獄中の悟達」 の大功徳を得て、滅亡の危機にあった日蓮仏法を見事に蘇生させ、「七十五万世帯折伏」 の大偉業を達成なされました。 

 このほかに、牧口先生は、小学校長として児童教育に一生を捧げました。この教育現場から画期的な 「創価教育学説」 並びに 「価値論」 を発表された大学者であります。
 また、東京にある 「三笠小学校」 の校長になります。この学校は 「貧窮児童収容特殊小学校」 で、つまり貧しい子供達を集めた小学校です。児童は、ろくに食事もしてない状況であった。
 牧口先生は、その学校に住みついて、自分の家や服を売ったお金で、日本で最初の 「完全給食制度」 を実施しました。しかも無料です。日本国は牧口先生を、「日本の給食の生みの親」 として、称えて然るべきだと思います。
 
 これらのことを考えると、牧口先生は、彼の スイスの教育家 ペスタロッチ先生、ポーランドの コルチャック先生に比して、優るとも劣らないものと思います。
 然るに日本国は、偉大なる牧口先生に投獄をもって報いたのである。未だ、国から名誉は回復されていません。
 これらのことを思うと、我ら弟子たちは、牧口常三郎先生・戸田城聖先生の偉大なる業績を、ますます全世界に讃嘆して参りたいと決意します。

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

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谷 建二郎

Author:谷 建二郎
 
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北九州市小倉北区に在住 81歳
日蓮仏法と創価思想に関する私の教学的随想

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