会則改正と宗門(血脈)

 前のブログで、日顕宗は御書や六巻抄等の文証を出して攻めてくると思う、と述べました。
 では、どこの文証かといえば、それは、「百六箇抄」 と 「本因妙抄」 の二カ所にしか書かれてないものです。この両御書は、また 「血脈抄」 とも呼ばれ、秘伝書の類である。
 そこには、法水写瓶(しゃびょう)といって、代々の法主から法主へ、水が流れるように 「血脈」 が流れるという意味のことが書かれています。

 『本因妙抄』 に、「此の血脈並に本尊の大事は日蓮嫡嫡(ちゃくちゃく)座主(ざす)伝法の書・塔中相承の稟承(ほんじょう)唯授(ゆいじゅ)一人の血脈なり」(877P) とあります。

 この両抄と他の御書との違うところは、一段と小さな文字で書かれた部分があり、上記の文は、『本因妙抄』 の最後のところのこの小さな文字の部分にあります。
 この小活字の部分は、後の時代に歴代の法主が、一種の覚え書として挿入・書き込みをしたものである。大聖人が、書かれたものではないのです。
 堀日亨上人(御書編者)が、そのようなところを、分かるように編纂してくださいました。
 
 したがって、「唯授一人の血脈なり」 という文証は、大聖人の他の御書には、一つも載ってないものである。
 後の時代に、稚児法主等の信頼に価しない法主が出現し、法主の権威づけのために、他宗派が使っていた 「血脈相承」 なるものを取り入れたのである。
 そうやけれども、大聖人も 『生死一大事血脈抄』 で、「血脈相承」 と仰っているではないか、と思われるでしょう。

 大聖人は、「日本国の一切衆生に法華経を信ぜしめて仏に成る血脈を継(つ)がしめんとするに ……」(1337P) と仰せです。
 “日本国の一切衆生に” です。法主のための “唯授一人の血脈なり” ではないのです。大聖人の御心は、すべての人に法華経を信ぜしめて、救ってあげたいと願われているのです。

 また、「過去の生死・現在の生死・未来の生死・三世の生死に法華経を離れ切れざるを法華の血脈相承とは云うなり」(1337P) と仰せです。
 “三世の生死に法華経を離れ切れざるを法華の血脈相承” と仰せられ、時間的に三世に亘って法華経を受持する、この純真な 「持続の信心」 を、法華の 「血脈相承」 というのである。
 このように、「信心」 と “血脈・法水” とは同じもので、信心のあるところ “血脈がある・血脈が流れる” と言えるのである。
 何かしら法主から法主へ、血脈という特別な超能力・力用なるものが受け渡されると言うが、その実体は何もないもので、インチキ極まりない欺(あざむ)きである。こんなことに騙(だま)されてはならない。

 「唯授一人の血脈」 と言うことは、「仏界」 の境涯を法主一人にしか譲らない、一人にしか認めない、ということになる。
 それは、一切衆生に 「仏界」 があると説く、法華経の 「十界互具」 の法理にも反することになり、まさしく “邪義” になるのである。

 学会員さん達は日ごろ、これらの二抄の御書を拝する機会が余りありませんから、御書を開いて示されると、大聖人のお言葉と思って、信じてしまうかも知れません。
 しかし、このように御書だからといっても、すべて大聖人のお書きになった文章ばかりではありません。ご真筆を紛失してしまって、写本や他宗門が編纂したものから転載したもの等々、種々あります。
 これからは、時代が変わってきて、今までの解釈を変えなくてはならない時もあるでしょう。
 いたずらに文字に執着して、「法華経を讃すと雖も還つて法華の心を死(ころ)す」(1439P) ことに、ならないように気を付けましょう。

 「三世の生死」 について、池田先生のご指導の一部分を引用させて頂きます。
 過去世の生死流転の中における法華経結縁によって今世の法華受持がり、今世の法華経受持を生涯貫くことによって臨終正念を遂げ、未来世には仏果を成ずるのです。
 未来世の仏果とは、すでに考察したように、別世界の浄土に安住することでもなければ、超越的な仏の姿をとることでもありません。どこまでも生と死の流転の中にありつつも、大宇宙の慈悲の行業を我が身に感じながら、現実世界で苦しむ人を救うために戦い続ける仏の姿をとることです。
 それゆえに、過去世も、現在世も、そして未来世も、生死の姿をとるのであり、これを 「三世の生死」 と言われているのです。
  (生死一大事血脈抄講義・119P) 

 参照 : 血脈とは ―→ ここから

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ジャンル : 学問・文化・芸術

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谷 建二郎

Author:谷 建二郎
 
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北九州市小倉北区に在住 81歳
日蓮仏法と創価思想に関する私の教学的随想

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