「新・人間革命」第1巻(あとがき)

 〔あとがき〕
 生命の続く限り、私は書き続ける。
 正しい仏法とは何か。
 正しい人生とは何か。
 そして、何が歴史の 「真実」 か。人間にとって 「正義」 の戦いとは何かを。
 そこに、人類の未来を開く、一筋の道があるからだ。
 日蓮大聖人の御聖訓にいわく、「此の法門を申すには必ず魔出来すべし魔競はずは正法と知るべからず」(1087P)。
 迫害は仏法の 「正義」 の証明である。


 “あとがきの” の冒頭から、池田先生は、『新・人間革命』 を “生命の続く限り、私は書き続ける” と 述べられています。
 “はじめに” のなかに、“限りある命の時間との、壮絶な闘争となるにちがいない” と 仰っているように、いま、お命を懸けて戦われております。
 人類の未来を開くために、何が真実か、何が正義かを証明せんとして。先生のこの思いに、襟を正さずにはおられません。

 日本は、民主主義の時代となった。しかし、明治の民権思想家・中江兆民が 「日本に哲学なし」 と嘆いたように、民衆の自立のための、確かな哲学・宗教がなかった。ゆえに、たやすく国家の権力や世の中の大勢に迎合する付和雷同の風土も、なんら変わることがなかったといってよい。
 創価学会は、その 「哲学なき社会」 のなかで、民衆の時代を築くために、仏法の生命の哲学を掲げ、「正義」 と 「良心」 の叫びをあげたのである。民衆のなかへ、人間のなかへ分け入り、人間の自立と復権と幸福の道を説き続けたのである。その運動が、民衆の支配を企てるあらゆる勢力から圧迫を受けるのは、むしろ当然の帰結であったといえよう。
 何も行動しようとせず、ひたすら傍観者を決め込むならば、批判されることはあるまい。しかし、民衆のため、平和のために生きることは、信仰者の使命である。また、そこに創価の仏法の不滅の精神がある。
 私は、その 「真実」 を書き残すために、小説 『人間革命』、そして、『新・人間革命』 の筆を執ってきたのである。


 中江兆民の言うように、確かな哲学・宗教を持たなかった日本の民衆は、たやすく国家権力や世の中の大勢に迎合してしまい、先の大戦への道を阻止できなかった。
 創価学会は、“人間の自立と復権と幸福の道を説き続け” そして、“民衆のため、平和のために生きることは、信仰者の使命である。また、そこに創価の仏法の不滅の精神がある” とありますように、これを実践し続けてきたのである。

 先生のペンネームが 「妙悟空」 であることから、私のペンネームは 「法悟空」 とさせていただいた。二つが合わされば、私どもが流布する 「妙法」 となる。
 仏法では 「妙」 は本源、「法」 は現象。「妙 」は仏界、「法」 は九界。「妙」 は法性(悟り)、[法」 は無明(迷い)である。いわば、「妙」 は師、「法」 は弟子ということになる。


 先生は、“「妙」 は師、「法」 は弟子ということになる” と、甚深なる仏法の 「師弟の道」 を教えられています。
 『人間革命』 では、執筆の途中、「諸般の事情から十年半にわたる長期の休載もあり、結局、九三年(平成五年)二月の全十二巻の連載終了までに、二十八年余を費やしていまった」 と 述べられています。
 先生は、“諸般の事情から” と仰っていますが、私はこれは、宗門による理不尽な執筆妨害であると認識しています。
 第一次宗門問題の件で会長勇退に至ったとき、先生に対して、会員に会ってはいけない。指導してはいけない。聖教新聞等に載せてもいけない 等々と、これが 広宣流布の大指導者・大功労者に対する、宗門の仕打ちなのである。
 結局、日顕はじめ宗門の坊主たちは、大聖人の遺訓たる広宣流布を破壊せんとする、第六天の魔王の眷属である。この事実を決して忘れてはならないのである。

 師の偉大な 「構想」 も、弟子が 「実現」 していかなければ、すべて幻となってしまう。師の示した 「原理」 は「応用」 「展開」 されてこそ価値をもつ。ならば、師なき後の弟子の生き方を書きとどめてこそ、広宣流布の永遠の方程式を記すことができると考えたからである。
 ………
 『人間革命』 も、『新・人間革命』 も、そのテーマは、「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」 ことにあり、それが戸田先生が示された平和建設の原理であった。
 私は、恩師から受け継いだ、このテーマを実現しゆくために、生命の続く限り、動き、語り、そして、遺言の思いで、『新・人間革命』 を書き続けていくつもりである。


 “師の示した 「原理」 は「応用」 「展開」 されてこそ価値をもつ” と、所詮、創価の歴代会長が実践して示された “平和建設の原理” は、弟子たちの 「師弟不二」 の戦いに極まるのである。
 したがって、『人間革命』 『新・人間革命』 は、壮大な 「師弟不二論」 が説かれた実践の書であると思います。
 不肖の弟子と言われないよう、シッカリと 研鑚・実践して参りたいと思います。 

テーマ : 創価学会
ジャンル : 学問・文化・芸術

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谷 建二郎

Author:谷 建二郎
 
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北九州市小倉北区に在住 81歳
日蓮仏法と創価思想に関する私の教学的随想

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