「聖人御難事〈下〉」を拝す

 前号に引き続き、池田先生の講義は 『聖人御難事』 であります。副題に “師子王の心――「一人立つ」 心に創立の精神” であります。
 前回の10月号は、本抄の前半部分を拝し、熱原の農民門下の不惜身命の戦いによって、「民衆仏法」 の基盤が確立されました。これこそが、大聖人の 「出世の本懐」 の成就になるのです。
 今回の後半部分は、難に打ち勝つための 「師子王の心」 について教えられています。 

 「皆が 『師子王の心』 を持つ」 という項目には、
 その上で大聖人は、「各各師子王の心を取り出して」(1190P) と仰せです。……
 これこそが、日蓮仏法の精髄です。「各各」 とあるように、一人一人、誰人の胸中にも、本来、「師子王の心」 が必ずある。それを 「取り出す」 源泉こそ、師弟不二の信心なのです。
 広宣流布のために、恐れなく道を開いてきた師匠の心が 「師子王の心」 です。その心と不二になれば、わが生命に 「師子王の心」 が涌現しないわけがない。
 ………
 戸田先生は、「蓮祖の御遺命である広宣流布に勇猛に戦い続けた人が、菩薩であり、仏である」 と、よく言われました。
 「師子王の心」 とは、「不退の心」 です。「負けじ魂」 「学会魂」 であるといってもよい。難と戦えば仏になれる。そのために 「師子王の心」 を取り出すのです。信心とは、絶えず前進し続ける 「勇気」 の異名なのです。
  (大白・11月・32P)

 “誰人の胸中にも、本来、「師子王の心」 が必ずある” と指導されています。自分にはそのような力は無いんだと、自身を卑下することは全くありません。
 信心とは、勇気の異名です。先ずお題目をあげれば勇気が出ます。そして、周りの一人の人に、新聞啓蒙でも折伏でもよい、何か一言でも声をかけるのです。それが、もう既に 「師子王の心」 を取り出しているんです。
 先生は、「一ミリでも、一歩でも、進んだ人が勝利者です」 と。「信心の世界は、どこまでも真面目に信心を貫いた人こそが、最後は必ず栄冠を勝ち取るのです」 と指導されています。 

 「御本尊は 『法華弘通のはた(旌)じるし』」 という項目で、
 戦後の学会再建の中で、恩師は叫ばれました。「われわれの生命は永遠である。無始無終である。われわれは末法に七文字の法華経を流布すべき大任をおびて、出現したことを自覚しました。この境地にまかせて、われわれの位を判ずるならば、われわれは地涌の菩薩であります」 と。
 この広宣流布への自覚が学会の中心思想となって会内に広がり、「大法弘通慈折広宣流布大願成就」 「創価学会常住」 の御本尊を奉戴(ほうたい)し、戸田先生は 「発迹顕本せる学会」 となったと語られています。
 御本尊は 「法華弘通のはた(旌)じるし」(1243P) です。大聖人の御遺命である一閻浮提広宣流布を遂行し、民衆を幸福にしていくための御本尊です。しかし、700年余りの間、その根本の大願を真に実現しゆく弟子は現われませんでした。
 20世紀になって、初めて牧口先生・戸田先生が日蓮大聖人の御遺命のままに、地涌の菩薩の自覚に立って、広く庶民に慈悲の折伏を展開し、広宣流布の大進軍が開始されたのです。そして、192ヵ国・地域へと妙法は広まり、今、大聖人の仏法の功徳は、世界の隅々にまで流れ通っています。
 私たちは、日々、広宣流布を請願して行動しています。宗祖の一閻浮提への大法弘通、すなわち世界広宣流布を大願成就する団体は、事実のうえで創価学会しか存在しないのです。
  (同誌・40P)

 熱原の農民信徒の不自惜身命の殉教から “700年余りの間、その根本の大願を真に実現しゆく弟子は現われませんでした” と述べられています。
 その間、出家者・個人では、何人かは居られたようであるが、在家の身では、熱原の三烈士以来、約700年間、殉教者は牧口先生が、はじめてであった。
 このことは、末法の 「民衆仏法」 の広布実現への主体者は、出家者ではなく、在家の地涌の菩薩が担うということ物語っている。
 『本尊抄』 に、「此の四菩薩折伏を現ずる時は賢王と成つて愚王を誡責(かいしゃく)し摂受を行ずる時は僧と成つて正法を弘持す」(254P) と仰せです。まさに、 賢王とは在家者である。

 事実、戦時中、軍部政権から神札を祀らないといって弾圧を受け、日蓮仏法は滅亡の危機に瀕(ひん)した。この一大事に、出家者の宗門は弾圧に屈し、本山に神札を祀るという謗法を犯し、法主は焼死するという仏罰を受けたのである。
 一方、在家教団の創価学会は、神札を断固拒否したがゆえに、牧口・戸田両先生は逮捕・入獄され、牧口先生は獄中にて殉教なされました。
 戸田先生は大難に耐え、“獄中の悟達” という大功徳を得られ、危機に瀕した日蓮仏法を見事に再建なされました。そして、広宣流布の師匠である 戸田・池田両先生のご指導により、今や世界192ヵ国までに広布拡大を成し遂げることができました。

 以上の事実が示すように、出家は世情にうとく、世間知らずの僧らには、世界の広宣流布を実現させるだけの力はないのである。
 したがって、今回の 「御祈念文」 の制定におきましても、現時代の在家の広宣流布の永遠の師匠である 「三代会長への報恩感謝」 へと改定されたことは、時宜に適ったものであると思います。
 池田先生は “宗祖の一閻浮提への大法弘通、すなわち世界広宣流布を大願成就する団体は、事実のうえで創価学会しか存在しないのです” と。
 創価学会だけにしか、日蓮大聖人の御精神を体して実践している教団は無いのだ、と肝に銘じていきましょう。

テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

学会も、戸田先生の時代と比べると巨大な組織となりました。
だからといって「みんながやってるからやる」はいけないですよね。
これでは「群れる羊の命」です。
三代会長の師弟の門下であるならば「一人立つ獅子」ですよね。羊千匹より獅子一匹ですよね。

大聖人が御書の中で、日本国中に。と言ってます。なので、日本一国の広宣流布だけでいいんだ。外国などどうでもいいんだ。と言うお坊さんがいました。
師の真意がわかっていた、真の弟子日興上人だけは、この御書は、いずれ外国の言葉に翻訳され弘まる時代が来る。と言い残されています。
「本朝の聖語も広宣の日は亦仮字を訳して梵震に通ず可し」
「五人所破抄」1,613ページ

すごいですね。鎌倉時代に、既に世界広布を予言していたんですね。

私は、一万年後には、地球からたくさんの宇宙船が旅立ち、多くの星々に広宣流布する時代が来ると思います。
そのためにも、85年後までに宇宙広布を実現したいと思います。

部外者は当然として、学会員にすら味方がいなくても、
私一人は、このことを獅子のように叫んでいこうと思います。

Re: タイトルなし


> 私は、一万年後には、地球からたくさんの宇宙船が旅立ち、多くの星々に広宣流布する時代が来ると思います。
> 私一人は、このことを獅子のように叫んでいこうと思います。

 すごいロマンですね。よろしくお願いします。

12/5聖教新聞見ましたか?
三面の先生のメッセージすごいですね。

末法万年尽未来際の旅ですって
インドは、85年以内に宇宙広布をきっと実現してくれるでしょうね。そして、宇宙広布の起点であり原点になるのでしょうね。

宿縁深い兄弟として、弟の大活躍を、世界一麗しい和楽の連帯で応援して、異体同心の団結で前進していきたいと思いました。

Re: タイトルなし

>三面の先生のメッセージすごいですね。

 戸田先生の「国士訓」を述べられたところが、懐かしく感じました。
 「国士訓」には、〝国に十万の国士あらば、苦悩の民衆を救い得る事、火を見るよりも明らかである” とあります。
 今、仏法源流の天地インドに、10万を超える精鋭が涌現いたしました。
 先生は、「世界広布新時代の拡大の道が、無限に開かれていく何よりの瑞相である」
 「いよいよ末法万年尽未來際へ、太陽の仏法を輝きわたらせていく起点であり、原点であると確信してやみません」と仰しやっています。
 太陽の仏法の拡大に、共々頑張りましょう。
プロフィール

谷 建二郎

Author:谷 建二郎
 
FC2ブログへようこそ!

北九州市小倉北区に在住 81歳
日蓮仏法と創価思想に関する私の教学的随想

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 創価学会へ
にほんブログ村


仏教 ブログランキングへ

最新記事
カテゴリ
最新コメント
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR