終戦雑感(8月15日)

 8月15日は、終戦記念日である。
 言うまでもなく、第二次世界大戦でアメリカと戦い、無条件降伏をして敗れ去った日である。

 この日を一般には、“終戦” すなわち、戦争が終わった日であり、決して “敗戦” すなわち、戦争をして敗れた日とは言わないのである。
 人情として自身が、負けたとか・敗れたということは、言いにくいし認め難いと思いますが、“敗戦” という歴史上の事実には、真正面から取り組まなければならないと思います。

 今まで、原爆や戦争の苦しみ・悲惨さ・その惨状等は、毎回数多く報道され、二度と戦争を起してはならないと決意は成されております。
 だがしかし、なぜ戦争が起きたのか・起したのかという事については、あまり総括されていないし、国民にも広く知らされていません。
 今では小学生でも、大国アメリカと戦争をして、勝てると思うものは一人もいないでしょう。しかし、当時の東条首相以下・わが国の指導者層は、勝てると思って、戦争への道を突き進んだのです。
 それは 「国家神道」 の神がかり的な邪説を信じ、我が国は、天照大神(あまてらすおおみかみ)の子孫である天皇の統治する 「神の国」 だから、絶対に負けない・敗れない(神州不滅)という妄説を信じた。 ただ、それだけを根拠に戦った としか思えないのです。

 人の行為の裏には、その人の思想・信条・哲学があります。当時のわが国の政治体制は、国家神道を精神的な支柱とし、天皇中心の惟神(かんながら)の道を成していました。 この 「国家神道思想」 の “解明・反省・破析” なくして、“なぜ戦争が起きたのか” の解明は成されないと思っています。

 かつて、戸田城聖先生が、青年たちに次のように仰せられています。
 「君たちは、太平洋戦争において日本が負けたのは、アメリカとの物量の差に負けたと思っているだろうが、そうではないのだ。日本の国家主義・神道の思想が、アメリカの民主主義・デューイの哲学に、戦わずして既に敗れていたのだ。(趣意)」 と指導されています。

 日蓮大聖人の 『立正安国論』 には、仁王経に云く 「国土乱れん時は先ず鬼神乱る鬼神乱るるが故に万民乱る」(19P) と仰せです。 鬼神とは、思想の混乱を意味します。
 この世の一切の不幸の根源は、間違って邪宗邪義を信ずることにある と教えられています。今こそ、この大聖哲の教えを、真摯に受け止め信ずべき時であると思います。

テーマ : 歴史雑学
ジャンル : 学問・文化・芸術

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谷 建二郎

Author:谷 建二郎
 
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北九州市小倉北区に在住 81歳
日蓮仏法と創価思想に関する私の教学的随想

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