災難の起る由来

 前回、立正安国論のことを少々述べてみました。そのとき災難が起きるのは、世の人々がみな邪宗邪義を信じているからであり、正法即ち日蓮大聖人の南無妙法蓮華経を唱えれば、災難を止めることが出来るのであると述べました。

 この種の趣旨のことは御書の各所にあり、特に 『如説修行抄』 の 「万民一同に南無妙法蓮華経と唱え奉らば、吹く風枝を鳴らさず、雨壤(つちくれ)を砕かず …… 現世安穏の証文疑い有る可からざる者なり」(502P) と仰せられているところは有名です。

 以上のことを見聞きなされて、そんなバカなことが有るものかと、思われている方々が多々いると思います。私も初めの頃はそう思っていました。
 それは災害などは自然現象であり、人間の意志や観念などの及ぶところのものではないと思うからであります。しかし、仏法では 「一身一念法界に遍(あまね)し」(247P)、また 「依正不二」 と説いています。

 地震について述べれば、太平洋プレートが日本海溝で沈み込むときに、陸地側の北米プレートの端が巻き込まれて、歪みが蓄積され、やがて、耐えられなくなったプレートの端は反発して跳ね上がり、巨大な地震と津波を引き起こします。プレートは常に動いておるものですから、何十年かの間隔で必ず起こると言うのである。

 もう二十年位か前のことですが、テレビで見たことが有ります。それは海洋調査船が、日本海溝を調査したとき、ある程度の大きさの海底断層を発見しました。同じ船が5~6年前、同じところを調査したときは無かったとのことです。では、その間に地震があったかと言えば、それは無かったとのこと。ということは、5~6年かけて徐々に断層が形成されたと言うことです。
 地震は断層が瞬間的に動くから、大きなエネルギーとなります。上記の例のように、徐々に動くか、動いても震度2~3程度ならば、災害は発生しません。

 台風や集中豪雨についても同じことが言えます。どんなに強く豪雨が降ったとしても、海上であれば・また短時間であれば、人間に害はありません。これらのことについては、みな発生のメカニズムは、現代科学の力で解かってきました。しかし、いつ・どこで発生するのか、また、どれ程の大きさ・量か、何時間か・どんなコースをたどるのか・などのことは、科学の力を以てしても解かりません。その上に、人類の宿業ともいうべきものが関与して来ると、まだまだ不確定なものばかりです。

 『瑞相御書』 に 「夫れ十方は依報なり・衆生は正報なり、譬へば依報は影のごとし正報は体のごとし・又正報をば依報をもって此れをつくる」(1140P) と仰せられています。

 依報(客体) と正報(主体) すなわち、環境と自己との密接不可分な関係が述べられています。
 正報とは、生命活動の主体であり、依報とは、国土・宇宙であり、その正報の依る所となるものである。したがって、この正報と依報の関係は、正報を体とすると、依報はその影のようなものである。故に 「身なくば影なし正報なくば依報なし」 と言われているのである。しかし、では依報は、実在性のない幻のようなものであるかと言うと、そうではなく、依報によって正報は作られるのである。 「依報あるならば必ず正報住すべし」(1358P) と。

 正報がなければ、依報というものはあり得ない。然しながら、その逆に、依報によって正報は成り立つのであるから、依報のない正報もあり得ない。このような依報と正報の関係を 「依正不二」 と言います。

 『瑞相御書』 の御文を拝したいと思います。
 「衆生の五根破れんとせば四方中央をどろう(駭動)べし・されば国土やぶれんと・するしる(兆)しには・まづ山くづ(崩 )れ草木枯れ江河つく(竭)るしるしあり、人の眼耳等驚そう(躁)すれば天変あり、人の心をうごかせば地動ず」(1140P)
 「大地の動ずる事は人の六根の動くによる、人の六根の動きの大小によって大地の六種も高下あり」(1141P)

 「人の悦び多多なれば天に吉瑞をあらわし地に帝釈の動あり、人の悪心盛なれば天に凶変・地に凶夭出来す、瞋恚の大小に随いて天変の大小あり地夭も又かくのごとし、今日本国・上一人より下万民にいたるまで大悪心の衆生充満せり、此の悪心の根本は日蓮によりて起れるところなり」(1142P) と。

 民衆が悪法を信じ心が三悪道・四悪趣の境涯に陥っていけば、貪・瞋・癡の三毒の煩悩が社会に国土にも充満し、人々を不幸へ突き落す働きが起きてくるのである。
 「瞋恚(しんに)増劇(ぞうぎゃく)にして刀兵起り・貪欲(とんよく)増劇にして飢餓起り・愚癡(ぐち)増劇にして疾疫起り」(718P)、大地が動き・洪水も起る。まさしく国土もまた、三悪・四悪趣の姿となるのである。

 今こそ、日蓮大聖人の立正安国の原理を、真摯にに学び、信順しなければなりません。 

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谷 建二郎

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北九州市小倉北区に在住 81歳
日蓮仏法と創価思想に関する私の教学的随想

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