人間革命

 『新・人間革命』 第19巻 に目を通していましたら、「人間革命」 について記述されたところがありました。五十年来、慣れ親しんだ言葉ではあるが、いざ説明しようとしても “成仏を現代的に解釈したもの” ぐらいしか思い浮かばない。そこでこの際、少しでも記憶にとどまるよう書いてみたいと思いました。

 1974年(昭和49年) 3~4月のアメリカ指導のことが記載されています。特に、4月1日にUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校) にて、「二十一世紀への提言」 と題する海外初の大学講演がなされまして、大成功に終わりました。
 4月2日、サンタモニカのアメリカ本部で、戸田城聖先生の十七回忌法要が行われました。勤行終了後、先生のご指導がありました。その内容の抜粋です。

 戸田城聖の大きな偉業の一つは、難解な仏法の法理を、わかりやすく現代的に解釈し、展開したことにある。
 たとえば戸田は、あの獄中にあって、「仏」 とは 「生命」 であると悟達し、やがて仏法を生命論として展開していった。これによって、仏法は現代を照らす、生きた人間哲学としてよみがえったのだ。

 また彼は、信仰の目的である 「仏の境涯」 に至ることを、「人間革命」 と表現した。
 この 「人間革命」 という、新しい概念を導入したことによって、仏教界で死後の世界の問題であるかのように言われてきた 「成仏」 が、今世の人間完成の目標として明確化され、深化されたのである。
 
 「われわれの生命、肉体は即、南無妙法蓮華経の当体であります。この南無妙法蓮華経の生命を顕していくことが人間革命なのであります。
 では、人間革命とは、どのような姿、在り方となるのか。本日は、その指標を明らかにしておきたい」
と仰せられ、七項目の指標を示されました。 (詳しくは、新・人間革命第19巻・228~231P)

 伸一は、この 「健康」 「青春」 「福運」 「知性」 「情熱」 「信念」 「勝利」 の七項目を人間革命の指標として示したあと、さらに、これらを包括し、仏法者の規範として確立されなければならないものこそ、「慈悲」 であると訴えた。
 伸一は、慈悲について戸田城聖の指導を通して論じ、「私たち凡夫の場合は、勇気をもって行動することが慈悲に変わるのである」 と力説。そして、慈悲と勇気の実践である広宣流布に生き抜くことの大切さ、尊さを訴えたのである。

 「人間革命といっても、一言すれば、地涌の菩薩の使命を自覚することが肝要であり、喜び勇んで広宣流布に生きる姿こそが人間革命であります。
 たとえ、名誉や財産があろうとなかろうと、真実の法をもって、人のため、社会のために尽くす人こそ、真実の “尊貴の人” であり、その人の生命は菩薩であります。
 最も苦しんでいる人に救済の手を差し伸べ、蘇生させてきた団体が創価学会です。また、そのために命をなげうってきたのが、三代の会長なのであります」
と指導なされました。

 「人間革命」 や 「成仏」 という言葉は、会員の間で使用されている割には、その概念はあまり知られてないと思います。ここに、“七項目” の具体的な指標を示して頂きました。自身にとって、“足らないものからでよい”、“出来そうなものでもよい”、“何か一つからでもよい” ですから目標にして、いま再び、人間革命に向って挑戦したいと思います。

 本日もまた、新潟・福島大水害が報道されています。この苦悩と混乱の末法において、人類を救い、時代を変革していくためには、万人が具える仏性を開き、偉大なる仏界の力を開発する以外にない。人類が境涯を広げる以外に、本質的な解決はない訳です。

 池田先生は、次のようにご指導されています。
 世界の平和と人類の幸福を実現していくことが、私たちの仏法運動の目的です。「暴力と恐怖の世界」 に転落していくのか、「平和と安穏の世界」 を構築していくのか、人類は今、重大な岐路に立たされている。
 戦争という人類の宿痾(持病) を乗り越えて、地球規模の 「立正安国」 を実現しなければならない。そのために、人間それ自身の変革から出発しなければならない。
 「一人の偉大なる人間革命から、全人類の宿命転換を実現する」―― その壮大なる革命の最前線に、私たちは立っているのです。
 (御書の世界第一巻・173P)

テーマ : 創価学会
ジャンル : 学問・文化・芸術

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谷 建二郎

Author:谷 建二郎
 
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北九州市小倉北区に在住 81歳
日蓮仏法と創価思想に関する私の教学的随想

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