血脈とは

 「血脈」 とは、師匠から弟子へ法門が受け継がれる様を、人体の血流に譬えたものである。
 日顕宗では日蓮大聖人の法門は、法主から法主へ 「唯授一人の血脈相承」 で流れるのであり、破門された創価学会には、血脈が途絶えているから、成仏の功徳はないと言っている。

 そこで、日蓮大聖人はどの様に仰せでしょうか。 『生死一大事血脈抄』 には 「血脈」 について、四点に要約して、ご指導されていますので拝したいと思います。

 一つ) 「夫れ生死一大事血脈とは所謂妙法蓮華経是なり、其の故は釈迦多宝の二仏宝塔の中にして上行菩薩に譲り給いて此の妙法蓮華経の五字過去遠遠劫より已来寸時も離れざる血脈なり」(1336P)
 日蓮大聖人の悟り、そして血脈として流れている悟りの法体は、南無妙法蓮華経であると仰せられています。

 二つ) 「然れば久遠実成の釈尊と皆成仏道の法華経と我等衆生との三つ全く差別無しと解りて妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり」(1337P)
 日蓮大聖人と三大秘法の御本尊と我等衆生との三つに、全く差別がないと信じて唱題しなければならない。御本尊と我等衆生の生命に、差別があると思ったならば血脈は伝わらないのである。同じ十界互具の生命だから、唱題することによって、仏界の生命が共鳴しあって、生死一大事の血脈を受け継ぐことが出来るのである。
 
 三つ) 「過去の生死・現在の生死・未来の生死・三世の生死に法華経を離れ切れざるを法華の血脈相承とは云うなり」(同)
 一個の生命に伝わる血脈である。三世にわたる信仰の持続の大切さを言っています。ひたぶるに唱題する衆生の生命のなかに、血脈は流れるのである。

 四つ) 「総じて日蓮が弟子檀那等・自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり」(同)
 今度は横軸に広がって、一人一人が助け合って、仏の大願である広宣流布に進む和合僧団のそのなかで、“南無妙法蓮華経” と唱えるところに、御本仏の血脈は流れるのである。

 以上、簡単に見てきましたが、『生死一大事血脈抄』 のどこを捜しても、「唯授一人の血脈相承」 など書いてないのである。それどころか、大聖人は 「日本国の一切衆生に法華経を信ぜしめて仏に成る血脈を継がしめんとするに …」(1337P) と仰せです。

 大聖人のお心は、“一切衆生に仏に成る血脈を継がしめん” とする、即ち幸福にしてあげたいという、大慈悲心以外の何ものでもないのである。

 然るに日顕宗は、法主一人にしか血脈は流れないという。これは明らかに、大聖人の仰せに反する、師敵対の大謗法ではないのか。その上に輪をかけて、法主は “御本尊と不二の尊体” とまで言っている。日顕・日如らの行状のどこが、大聖人と一体なのか。聞いて “へそが茶を沸かす” とはこのことである。

 法華経の心は、一切衆生に悉く 「仏性」 が有ると即ち、「十界互具」 を説いています。しかるに、何か特別な “法水・血脈” というものがあって、法主だけが受けられるなんて、法華経の平等大慧の法理に反することになります。

 要するに、「信心」 と 「血脈」 と 「法水」 とは、実質的にはみんな “同じもの” なのです。御本尊に対する信心さえあれば、「いつも」 「どこでも」 「だれでも」 「この身のまま」 で、血脈はながれて成仏することができると説いたのが、革新的な日蓮大聖人の仏法なのです。

 本抄の結論として大聖人は、「信心の血脈なくんば法華経を持つとも無益なり」(1338P) と仰せです。

 池田先生は、“南無妙法蓮華経” の大法を万人に伝える真実の血脈は 「信心の血脈」 以外にないと指導され、次のように述べられています。 
 この最終の結論こそ、宗教の魂です。なぜならば、生死は人間の苦しみの根源であり、生死一大事血脈こそ、人間の苦しみの解決のための血脈だからです。その生死の苦を解決するためには、その人にとって何が鍵になるのかを教えなければ、どんなに素晴らしい法を説いたとしても、全ては画餅に帰してしまいます。

 「信心」 こそは、偉大なる法を伝える最も確かな道です。聖職者や儀式の権威などという、不確かな幻想によって伝わるものではない。

 真実の偉大なる法を伝えるのに最も大切なのは、まさに 「信心」 なのです。なぜならば、信心のみが、私たちの生命を覆う無明を打ち破って、本来具わる妙法の無限の力を現すことができるからです。一人一人に妙法の偉大な力が現れたとき、それこそが 「法が伝わる」 ということなのです。
  (同抄講義・223P) 

テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

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谷 建二郎

Author:谷 建二郎
 
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北九州市小倉北区に在住 81歳
日蓮仏法と創価思想に関する私の教学的随想

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